導入事例
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無人ゴルフ練習場をSMASSOで実現
クライアント | みんなの芝球倶楽部様 |
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2021年12月10日、無人の室内ゴルフ練習場「みんなの芝球倶楽部」(大阪府高槻市)がオープンしました。今回は「みんなの芝球倶楽部」を管理運営する管理人さんにサービスの概要やSMASSO導入の背景などをお話しいただきました。
商店街でゴルフ!? 30分680円~貸切できる室内ゴルフ練習場「みんなの芝球倶楽部」
「みんなの芝球クラブ」は大阪府高槻市の商店街の一角にある室内ゴルフ練習場です。主な特長はリーズナブルな価格と住宅地に近いという立地です。
お一人様30分680円~貸し切りできるリーズナブルな価格設定でありながら、本格的なゴルフ弾道測定機器「skytrack」*と、目の前の大型スクリーンに映し出されるコース映像により、実際にゴルフ場に居るような感覚でゴルフの練習ができます。
*(公社)日本プロゴルフ協会(PGA)が正式に推薦
私自身がアマチュアゴルファーということもあり、お客様目線で価格を設定しました。おそらく東京だと1打席でも1人で貸し切ろうとすると、1時間6,000円くらいはするのではないでしょうか?「みんなの芝球倶楽部」は1時間1,360円ですから、かなりリーズナブルなことがおわかりいただけると思います。回数券をご利用いただくと更にお安くご利用いただけます。
それから気軽に通える身近な場所という立地にもこだわりました。最近は室内ゴルフ場も増えてきましたが、やはり主流は屋外ゴルフ練習場。車で遠方のゴルフ場に行くとなると、気軽に、とはいかないですよね。だから徒歩で行ける生活圏内にゴルフ練習場を作ろうと思い、住宅地付近を選びました。
ただ、まさか商店街のド真ん中にゴルフ練習場があるとは皆さん思われないようで、看板はあるのですがあまり気づかれません(笑)。お客様に口コミで広めてもらえないかとお願いしたのですが「他の人に教えたくない」と言われてしまい、嬉しい反面、口コミに期待するのは難しそうです。
思いっきりゴルフが練習できる最高の場所を作りたい
コロナ禍でゴルフ人口が増えたというニュースをお聞きしたことがあるかもしれませんが、実は私もコロナ禍で8年ぶりにゴルフを再開しました。久しぶりに覗いたゴルフの世界は進化していて、弾道測定機「skytrack」なんていうシステムの存在を知った時は、これは面白い!と思いましたね。ゴルフ熱が再燃しました。
私自身がアマチュアゴルファーの代弁者として、もっと気軽にゴルフの練習が出来る場所が欲しかったですし、同じような悩みを持っている他のゴルファーの方にも使っていただけばいいのではないか、ということで、シェアリング(共有)のゴルフ練習場になりました。
私は管理者であると同時に1利用者ですので、ユーザー目線で「みんなの芝球倶楽部」を評価して、ご利用者の皆様にもご意見をいただきながら、最高のゴルフ練習場にしていきます。
SMASSO導入決め手はスマートロックによる施錠管理ができること
SMASSO(無人スペース管理機器)は確かスマートロックについてインターネットで調べていて偶然を見つけました。すぐに(株)スペースコネクトの方とオンライン会議をして、SMASSOの採用を決めました。
決め手はドアの施錠管理を自動で出来る点です。まったく想定していなかったのですが、予約時間に連動して自動でドアを解錠できると説明されて「なるほど!それは便利だ!」と思いました。
スマートロック以外に、空調と照明もSMASSOで管理できるようにしています。予約時間に応じて自動でスイッチをオンオフできるので、お客様が使っていない時間帯はきちんとスイッチオフされて無駄な光熱費がかからないようになっています。
人件費をかけない無人運営なら低価格でもビジネスとして成立する
(大阪市高槻市の)「みんなの芝球倶楽部」は1店舗目で、テストマーケティングが目的です。
初期費用は内装工事450万円、ゴルフシュミレーター機器150万円、SMASSOやその他の備品代を合わせて約700万円でした。毎月のランニング費用は家賃と光熱費を合わせて13.5万円程度ですね。スタッフは雇わず、管理は全て私一人でやっていますから人件費はかかりません。
これまでのひと月あたりの売上はおよそ20万円超でしたが、先週からビラ配りを始めたところ、今月は10日間で15万円の売上がありました。ほとんど広告宣伝費をかけてこなかったので、利用枠にもまだまだ余裕があります。これから宣伝を強化して、もっと利用率を上げれば、今の価格帯でも採算が取れる、というか十分に利益が出ると確信しました。
実は近々、大阪市北区にもオープンする予定です。そちらは最初から宣伝を強化して、一気にお客様を増やしていきたいです。
無人店舗を検討している方へのメッセージ
何か新しいことを始めるにはリスクはつきもので、許容できる範囲内のリスクを取ることは必要です。ただ、どんな事業をやるにせよ、そのリスクはできる限り小さくするべきです。つまり、小さく始める必要がある。
大企業の感覚でやってしまうと、繁華街の家賃が高いところに広いスペースを構えて、人を雇って、高い価格で提供する方向に行ってしまいますが、それはやりません。なるべく家賃が安いところで、自分でできることは自分でやって人件費を抑えるというのが私の発想です。
実際、私一人で定期清掃、予約受付、宣伝のビラ配り、お客様からの問い合わせ対応などやっています。この程度であれば、あと2店舗増えたとしても私一人でも出来ます。逆に言うと、自分一人でできるまでしか店舗数は増やしません。何故なら人を雇ってしまったら、値上げせざるを得ないから。値上げすればお客様が足を運びにくくなる、稼働率が上がらない、結果儲からないとなってしまいます。
それとお客様からのニーズが見えたらすぐに対応します。例えば、年配のお客様で現金決済を希望されれば現金決済も受けますし、電話での予約受付や、急な見学希望にもできる限り応じます。
このような例外に対応できるのも、日常の業務は自分の手がかからないよう最大限工夫しているからです。SMASSOがあれば入口の鍵・照明・空調なども無人で制御できますし、オンライン予約なら24時間受付できますし、カード決済ならオンラインで支払いまで完了できます。
日常業務は自動化して手間をかけないようにするけれど、お客様からのニーズは人(自分)で対応する。そういう柔軟な運営が無人ビジネスの成功につながるのではないでしょうか。
(文・インタビュー / 金子安也女)